冴子先生追悼。
今日は久々に予定なくてダラダラと過ごそうと撮り貯めたTVとか見てたけどやっぱり考えるのは冴子先生のことばかりで、本当に惜しい方を亡くしたと喪失感でいっぱいです。
90年代後半からはほとんど新作を発表されてはいなかったものの生きていらっしゃる限りは必ず未完モノを仕上げてくださるに違いないと信じていたので本当に本当に残念です。
しかし肺がんとはさぞおつらかっただろうなと思います。。。。。しかし先生の作品に夢をもらい生き方に影響を受けた人は多いと思います。事実私の年代で氷室冴子を知らない人はほとんどいないんじゃないだろうかと思うし、ネット漁ってても先生の作品が好きだったって人がすごく多くて今更驚きました。ホントに愛されてた類稀なる才能を持った作家さんだなと思います。本当に惜しいです。有名人の死に対してこんなに惜しいな〜と涙が出て止まらないのはクロベエ以来です。
先生本当にありがとう。ご冥福をお祈りします。
というわけで追悼。私の好きな氷室作品。
クララ白書 ぱーと2 (集英社文庫―コバルトシリーズ 52D)
- 作者: 氷室冴子,原田治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1980/12/10
- メディア: 文庫
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原田治のイラストがかわいくて本まるごと好き。しーの達がドーナツを作るくだりのおかげでドーナツってこう作るんだと思ったものさ。ご他聞にもれず寄宿舎生活に憧れた。クララとは寄宿舎の名前。
アグネス白書〈ぱーと2〉―青春コメディ (1982年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
- 作者: 氷室冴子,原田治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1982/10
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クララ白書の続編。上級のアグネス舎に移っての話である。マッキー宅は酒造会社でそのウリのお酒の名前が「男道」っていうのでしーのや菊花が大爆笑しているくだりが印象深くて。某アイドルグループの歌に「男道」と入ってたときはひっくりかえりそうになった(笑)
ざ・ちぇんじ!〈前編〉―新釈とりかえばや物語 (1983年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
- 作者: 氷室冴子,峯村良子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1983/01
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男の子なのに姫になり女の子なのに公達として優雅な貴族生活を送るものの帝やらなんやらが挟まってきてややこしくなるんだけど最後はきちんと収まる話。帝がいじいじと綺羅をいじめる姿がおかしくてでもお互いの心の細部が細かく描かれていて、恋愛ものはキライだけども何度でも読み返すラブコメである。
ジャパネスク・アンコール! ―新装版― なんて素敵にジャパネスク シリーズ(3) (なんて素敵にジャパネスク シリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 氷室冴子,後藤星
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/04/01
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実は一番最初に読んだのがこのジャパネスク番外編のアンコールと続・アンコールだったっていう(笑)なので守弥のイメージは本編では最初からこの番外編イメージで入ってしまった。ははは。
- 作者: 氷室冴子,後藤星
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/10/10
- メディア: 文庫
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間違いなく先生の代表作はこれだろうなぁ・・・・。大好きすぎる。いまだに読む。特に吉野の君との思い出のくだりは印象深い。そして後半で一番強烈に大好きなキャラは煌姫である。瑠璃より好きかもしれん。煌姫での番外編を読みたかったなぁぁぁ。腹黒なのに情に厚い煌姫が大好きだ。幸せになってほしかったなー。ついでに高彬と瑠璃の今後も知りたかったなー。
銀の海 金の大地 11 古代転生ファンタジー (古代転生ファンタジー/銀の海 金の大地シリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 氷室冴子,飯田晴子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/12/22
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これを発表するまえの先生の思いいれがすごくて・・・・たしかジャパネスクのあとがきで次の作品構想はこうで、序章だけで10巻ぐらいでそれからどんどん話のアイデアが山のように出てきたとおっしゃっていて何巻まで出るんだろう・・・とわくわくしていました。しかしながらどうもコメディタッチの今までの作品と違って文章が固くて私的にはあまり感情移入できなかった。でもそれでも出るたびに買ってた。主人公の名前は「真秀」・・・・私この名前を勝手にペンネームに使ってたことあるんだよね(爆)(爆)
そーいうわけで11巻まで出てはいるもののまだこの11巻まで出た真秀の章は序章でこれから佐保彦の章へ怒涛の展開をします!と宣言されながらついに未完となりました・・・・。
- 作者: 氷室冴子,三木由記子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/12/07
- メディア: 単行本
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古典の「落窪物語」の氷室訳版。もとから落窪物語が大好きで(もちろん現代語訳からだが)田辺聖子先生が訳された「舞え舞え蝸牛」が大好きだったんだけども、氷室先生も訳されると聞いて迷わず初版本を手に入れました。だって平安時代ものといえば氷室先生だもんね。お話的には平安時代版のシンデレラですな。日本にもこういう話があるんだとわくわくしながら読んでいた小学生時代。(小学生の時読んでいたタイトルは「かわいそうなお姫さま」だったと思う。)
- 作者: 氷室冴子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1989/10
- メディア: 文庫
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これねー・・・・平成元年が初版でしたよ・・・・・。20年たった・・・。いつか必ず下巻が出ると信じて疑ってなかったんだけど・・・・ついに謎は解けぬまま、永遠の未完となってしまいました。これだけは心残り。なので・・・これ読み返したらきっと続きが読みたくなるからわたしも永遠に封印しようかなと思います。。。遺稿があったらいいのになぁ・・・・先生の気持ちはどうだったのだろう。心残りであられたんじゃないだろうかと思う。