ぼろ泣き

今年初の日記ですな〜。今年もダラダラやっていく所存。もう忘れられてるかもしれないけどwこんなところへ訪れてくださる皆様今年もどうぞよろしゅうに。

で今年一発目の宮尾登美子

きのね(上) (新潮文庫)

きのね(上) (新潮文庫)

きのね(下) (新潮文庫)

きのね(下) (新潮文庫)

これねぇまだ途中なんですけども・・・いつもの宮尾作品の女の一生を描く作品ではあるものの、何か違う。
ひたすら梨園の坊ちゃんに仕えぬく女中光乃さんの忍耐の人生を描いているのですが、仕えてる坊ちゃんにヒマ出されて行くあてもなく結局怒鳴られるのを承知で帰ってきたら坊ちゃんも実は帰りを待っていたというくだり。手にとるようにその情景が浮かぶあざやかな描写と光乃の心の動きに不覚にも号泣してしまったのである。うまく表現できないが光乃のような女中として無口で耐えるだけの人生って人から見ると陰鬱で暗くて不幸そうだけど光乃にとってはそれが最高の幸せであって、幸せに尺度ってないんだよなって改めて思ったこと。

つくづく、幸せってなんだろう・・・・と宮尾先生の作品を読むたびに思うのこと。