地震・・・・

わたし名古屋遠征をしておりまして、観劇中に体がふわふわして「あれ?今更新幹線酔い?」と思ったら舞台の照明がユラユラ揺れていてお客さんもざわざわしていて地震だ!と思ったものの劇場はビルの9階、揺れがひどいのも当然だし、何より主役は一生懸命歌ってるのでここで動揺しちゃいかんとじっと待ちました。舞台はちょうどラストシーンに差し掛かっていたのでそのまま何事もなく続行。最後のカーテンコールで主役が「地震があってびっくりしましたね。東海地方は震度3で劇場も大丈夫です」と言ってくれたのでホッとしてそのまま新幹線に乗るため名古屋駅へ。

ところが改札あたりが人であふれてて、ちょっと異常なぐらいでよく見たら「改札には入れません」の表示。アナウンスを聞いたら「東京〜静岡間で地震による停電のため全線ストップしてる」とのこと。ここまでのんきに構えてたので一瞬で「これは大変なことになった」と悟る。「帰れなくなったらどうしよう」と不安が募るものの、ここでとまっていてもどうしようもない。静岡までの新幹線が止まってるなら、新大阪以西は動いてるかも?と駅員さんに聞いたら「大阪行きのこだまが今来ている。それがあと3分で出発だから乗ってください」と言われる。乗変できない切符だったけどそれも聞いたら「いいから乗ってください」と言っていただき慌ててホームへ。階段あたりで一人で戸惑っている初老のご婦人が「これに乗っていいんですよね?」と聞いてこられたので「一緒に行きましょう」と2人でこだまに乗車。ご婦人は新大阪まで帰りたいとのことで不安をまぎらすためにもずっと新大阪までご一緒することに。さて出発かと思いきや、このこだまが停電後名古屋に着いた、名古屋からの最後の便になるということでまず1時間出発時刻を遅らせるとアナウンス。とにかく人を乗せるだけ乗せる措置なんだろうと思い、急にホッとしたらお昼をあまり食べてないことを思い出しこんなときでもお腹が空いて、売店でお弁当を調達。売店のおばさんたちも「大変なことになった」と口々に言っていて、でも妙に「なんとか今日中に帰れる」と希望が湧いてきて新幹線が動かない間自宅や職場に連絡。「なんとか今日中に帰るつもり」と伝える。ここで携帯の充電が一つ消えてしまい・・・帰るまでなんとか電源を持たせなくてはと電源を切る。
1時間遅れだったがさらに新大阪方面に戻る人たちのためにまた30分変更。動くまで待つしかないのでご婦人と話しながら待つ。
ぎゅーぎゅーづめになったこだまが1時間半遅れで出発。途中の駅でも東京方面ののぞみが止まったままだった。
新大阪にてご婦人と別れる。次の博多行きの電車を確認するため降りたらとにかく身動きがとれないほど人がごったがえし、払い戻しの列も大変なことになっていた。なんとか20分後に博多行きひかりが出発するとのことでホームへ。ここも尋常じゃないほどの人・人・人。
ホームは寒いけどそんなこと言ってられなくて列車が来るのを待つものの、ここでも遅れ。なんとか乗り込んで博多までは帰れるとホッとする。ここまで帰ることに必死で地震の正確な情報を掴んでなくて新幹線の車両掲示板で地震の被害のひどさを知るものの、映像は全く見てないのでどれだけひどいのかは想像できず。携帯も使えないのでまだのんきでした。
結局博多駅には自分の予定の2時間遅れで到着し、ここから地元までは高速バスを予約していたがすでに最終便が出てしまった時間だったので諦め、1時間後の在来線の最終便に乗ることにする。
九州に帰ってきても在来線は遅れてて、途中津波警報で止まってる電車の中にいるお客さんを乗せるため2駅ほど臨時停車。ここまで津波警報が来てるの?!と驚く。
やっと地元の駅に到着。そこから乗ったタクシーの運転手さんに被害の酷さを聞き、自分がここまでなんとかたどり着いたことなんて地元の方たちの大変さに比べたらなんてことはないと本当に胸が痛みました・・・・。
1人での遠征でここまで不安だったので被害にあわれた方のお気持ちを考えると言葉も出ません。

遠い九州の地にいて私などに何ができるかわかりませんができることがあればなんでもしたい。
早く日本中に笑顔が戻りますように心から祈ります。