六月博多座大歌舞伎


2月からかなり楽しみにしていたw博多座6月歌舞伎に行ってまいりました。いぇーい(変なテンション
当初昼の部だけにしようと思ってたら、夜の部には口上があるっていうし、博多座は同じ興業を2回目見るときは前回のチケット半券見せたらチケット代割引のうえお弁当とイヤホンガイドがつくというサービスをやっていて、もうどうせいつ次見にこれるかわかんないし!とえいやとチケット購入。で、
昼夜通しましたwさすがにお尻が痛かったけどwwww

昼の部は特B席二階バルコニー。
今回は中村又五郎さんと中村歌昇さんの襲名披露ということで、定式幕ではなく祝幕。若草色に播磨屋さんの家紋アゲハ蝶の家紋を真ん中に染め抜いたあでやかな幕でした。んでこの祝幕からはじまるのかと思いきや、この幕をひいていったらちゃんと定式幕が出てくるという。ほほーなるほど。

一幕目は平成生まれの!!今回襲名披露の歌昇さんによる舞踊「春調娘七種」。曽我五郎と曽我十郎と静御前の3人。時代が合わない3人らしいです。でも歌舞伎だからそれでOKなんだとか。お祝いにふさわしい、勇ましい舞踊でした。

二幕目「三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場」
見たかった白浪!!高麗屋市川染五郎さんが女装の盗人お嬢吉三を演じます。

「月も朧に白魚の」・・・というのが名台詞だそうで、勉強不足!!こりゃ知らんわーと思ってたら最後に「こいつぁ春から延喜がいいや」と続き、あ、これって歌舞伎のセリフからだったのか!!と感心した次第。
ここでは三人とも「吉三」という名前の盗人が始めて出会って義兄弟の契りを交わす場面の一幕でした。染五郎さんの女装がお綺麗でした。

三幕目「太刀盗人」
松羽目ものの舞踊。狂言からきたお話。坂東三津五郎さん演じる田舎ものが都の雑踏で浮かれているのを中村又五郎さん演じるすりの九兵衛に目をつけられ、腰の太刀を盗もうとするんだけど、目代に見つかり、「どっちの太刀だ?」と問われ田舎ものは正直に答えるのだけどすりのほうはその田舎ものの答えを横でこっそり聞いて同じ答えをして、なんとか自分のものにしようとするんだけど田舎ものがこりゃおかしいと気づいて目代に耳打ちしてすりに聞かせないようにしたらすりの動きが怪しくなってすりだとバレて逃げていくのを追っかける・・・・というコントみたいな話ww目代がいちいち田舎もの→すりと交互に聞きに行く「間」こそが武士道なりと思ったw(不意打ちをせずきちっと待つあたり・・・・なんじゃそれ

四幕目「極付幡隋長兵衛」
劇中劇から始まる幡隋長兵衛。劇中劇で「公平法問諍」をやっていてその劇を旗本奴が中断させてしまうのだけど劇中劇の主人公が荒事の役者さんだからその役者さんが中断させられて奴にびびったりしてるところがおかしかった。
でその中断させている奴をなだめるために、今回のお目当て、人間国宝!!播磨屋中村吉右衛門さんが花道反対側の客席から登場〜!!
うわーん鬼平そのまんまーー!!かっこいいーーーー!!
吉右衛門さん演じる幡隋院長兵衛が無法をはたらく旗本奴をこらしめたもので町奴の長兵衛と旗本奴の水野十郎左右衛門の対立が激化、長兵衛は水野邸に呼び出され、子分たちが止めるのを振り払い水野邸へ赴いたところワナにかかって最後は水野に槍を向けられ「元より命は捨てる気だ」と非業の死を遂げる・・・・という悲しいお話。・・・・だが今でいうところの仁義なき戦い歌舞伎バージョンといったところでしょうか。(いや、仁義なき戦いが長兵衛現代バージョンなのか)

だが、長兵衛さんの粋な姿にため息ため息。煙管ひとつ吸う姿にも「粋」が感じられてしびれっぱなしでした。
ちなみに水野十郎左衛門は松嶋屋片岡仁左衛門さんでした。

以上が昼の部。昼の部から2月にはほとんど聞かれなかった大向こうからの掛け声がうまい具合にハマってて、上級の大向こうの方がいらっしゃるのだなーと思った。やってみたいけどあれは男がやるものだそうだ。なるほど。

疲れたので夜の部はまた明日。
ていうか感想というよりただのあらすじ。語彙力のない自分が情けない。


幕間に食べたお弁当。ちらし寿司。